中国製品について、みなさんはどのような印象をおもちでしょうか。
質が悪いとか、欠陥があるとか、パクリだとか、そもそも管理体制がずさんだとか……。
あまり良い印象をもっていない人のほうが多いと思います。
結論から言いますと、私は中国製品について悪い印象をもっていません。
正確に表現すれば、ひと昔前は「中国製=粗悪」といったイメージをもっていました。
しかし今となっては、そのステレオタイプ的なイメージがだいぶ薄れてきています。
たしかに、品質や管理体制でいえば未だにムラが見られることは事実です。
しかし同時に、急速なスピードで改善されていることも事実です。
なかには絶大な信頼をおくメーカーだってあります。
個人的な意識が変わったのは、もう何年も前の話です。
きっかけは、中国製の音楽機材を使用したことでした。
音楽機材、特にエフェクターに関しては、中国メーカーが旋風を巻き起こし続けていますね。
たとえば、小型エフェクターで有名なMooerやHotoneといったメーカーです。
独特な発想でリリースされた製品は、楽器業界にイノベーションを起こしています。
しかも、低価格かつ高品質だというから素晴らしいですね。
生産環境の差異はあるにしても、日本製品であれば実現できないであろうプロダクトばかりです。
このころから、「中国製=粗悪」といったイメージが崩れてきました。
その点、VAPE業界はわかりやすいですね。
聞くところによると、「高額なハンドメイド品よりも、数千円程度で買える中国製アトマイザーのほうが優秀」なんてことが、ザラにあるそうです。
わかりやすいところでいえば、Hadalyのような例もあります。
もはや、世界的に「中国製=粗悪品」という図式が崩れてきているのです。
相対的に浮き彫りになるのは、日本製の価値の低さです。
残念ながら、MADE IN JAPANは過去の栄光となりつつあります。
VAPEに関しては特にこの傾向が顕著ですが、他の業界にも同様にいえることですね。
近頃、自動車メーカーの生産管理体制が問題になっています。
この件からもわかるとおり、日本製を過信していると痛い目にあうことも多くなってきたように感じます。
中国製だからといってネガティブな印象をもつのは、時代遅れの発想です。
日本製品の優位性がそぎ落とされつつあるということは、もはや私たちは上から目線で判断できる立場でなくなってきているのです。
楽器やVAPEのような嗜好品であれば、「生産国にこだわる」といったユーザーの姿勢もある程度は理解できます。
あるいは「購入するショップを選ぶ」というのも重要なファクターのひとつでしょう。
しかし、そのこだわりがユーザーにとってプラスに働いているかどうかを考え直したほうがいいと思うのです。
単なる足かせとして物事を楽しめなくしているのであれば、それはユーザーにとって非常に不幸なことなのです。
時代の流れを汲み取るのであれば、固定概念やくだらないイデオロギーは捨てたほうが賢明です。
フラットな目線をもって物事を判断したほうが、きっと幸せになれるはずですよ。
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