エアフローの構造に対する考察

 

今日は、エアフローの構造について考えてみます。

漠然と印象を語るだけでは収拾がつかないので、さまざまな観点を比較しながら考えていきます。

比較するポイントは、次の通りです。

 

① 味の濃さ

② 香りの強さ

③ ミストの温度

④ 漏れにくさ

⑤ ビルドの自由度

 

これを基にして、それぞれのエアフローに対するざっくりとした印象を綴ります。

少し長くなりますが、お付き合いください。

 

 

① 味の濃さ

ボトムフロー ⇒ 味が濃い

トップフロー ⇒ 味が薄い

サイドフロー ⇒ ビルドによる

 

味の濃さでいえば、ボトムフローに軍配が上がると言わざるを得ないでしょう。

この構造であればミストをより直接的に吸い上げることができるため、当然といえば当然です。

トップフローはほぼ対極に位置するため、苦手とするところですね。

味の濃さがポジティブな要素となるかは人それぞれですが、「味が濃いアトマイザーはほとんどボトムフロー」という印象すらあります。

サイドフローでも、ボトムフロー的な位置にコイルを設置すれば味を濃く出すことはできます。

 

 

② 香りの強さ

ボトムフロー ⇒ 香りが薄い

トップフロー ⇒ 香りが強い

サイドフロー ⇒ 両者の中間

 

香りの強さを求めるなら、トップフローが最適でしょう。

トップフローはチムニー内に広がったミストを回収するような構造ですね。

粒子の粒を吸い上げるような、ボトムフローの濃さが苦手だという人もいるでしょう。

トップフローはやわらかなミストで、香りが強く出るように思います。

サイドフローに関しては両者のバランスがとれているイメージで、ビルドで調整することもできます。

 

 

ミストの温度

ボトムフロー ⇒ ミスト温度が高い

トップフロー ⇒ ミスト温度が低い

サイドフロー ⇒ ビルドによる

 

あくまで傾向としてですが、上記のような印象をもっています。

ミスト温度に関しては、そもそも良い悪いの判断をするようなことでもありません。

リキッドの特性にあわせた使い分けをするのがベストでしょう。

また、ビルドはもちろん、チムニーやチャンバーの構造によってもミスト温度は変わります。

好みに合わせた、総合的な判断が必要ですね。

 

 

漏れにくさ

ボトムフロー ⇒ 漏れやすい

トップフロー ⇒ 漏れにくい

サイドフロー ⇒ 漏れにくいけど、にじむことがある

 

漏れにくさに焦点を当てれば、トップフローが一番優秀です。

リキッドが重力に逆らった流れ方をすることはないので当然です。

横倒しで放置するなど、特殊な状態で保管しない限りは安心です。

同じ理屈で、サイドフローも漏れには強いです。

しかし、気化したリキッドがにじむことは免れないため、トップフローほどの安心感はありあません。

 

 

ビルドの自由度

ボトムフロー ⇒ 低い

トップフロー ⇒ 低い

サイドフロー ⇒ 高い

 

ここまで読んでくれた人は、サイドフローが中途半端なポジションにいると読み取ったかもしれません。

サイドフローはビルドの自由度が高い傾向にあります。

コイル位置によってミストの出方が極端に変わるため、ユーザーの好みに合わせたセッティングが可能です。

ほんの少しコイル位置を変えるだけで、まったく違うフレーバーになったりもします。

もちろん、製品の仕様にもよることなので、これについてもあくまで傾向として考えましょう。

 

最後に

今回ご紹介したのは、エアフローに対する全体的な印象という内容です。

例外はもちろんあるでしょうし、異論はおおいに認めます。

 

これを通して伝えたかったのは、エアフローの構造に優劣はないということ。

それぞれのエアフローがもつ特徴は個性であり、メリットデメリットでは語れません。

流行り廃りはあるものの、どれも一長一短です。

これが根本的な私の考えです。

 

重要なのは、ユーザーの好みにあわせて選ぶことができるかどうかだと思います。

 

ひいきにするエアフローがあれば、購入時の判断基準となるでしょう。

リキッドによって、エアフローの特性を活かすように色々なアトマイザーを使い分けるのもいいですね。

 

私がVAPEを初めて間もないころ、こういった概要的な話を求めていました。

みんなはどう思っているのかが気になっていたのです。

 

ネットの記事で書かれていた内容と、自分が実際に使ってみたときの印象。

これが後になってまったく違うこともありました。

しかし、参考になったのは事実です。

少しでも、VAPE初心者のためになればと思います。

 

 

以上、バイバイ。

 

 

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