【とある経営者の話】クローン品が出回る原因についての考察

この記事は、信憑性がまったくない内容になっています。

しかも2000文字オーバーで、とても長いです。

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以前、とある経営者の方とお会いしました。

VAPEとはまったく関係のない分野ではありますが、普段から中国企業と取引している方です。

そこで聞いた「中国の製造業についての話」をメモしていたので、内容をかいつまんで公開します。

 

 

 

「一部では、今なお商品の横流しがある」

 

 

要するに、工場で生産した製品の一部を「コピー品の販売業者」に売るんですね。

本来はメーカーやら代理店に送るべきものを。

作りが荒いB級品はもちろん、しっかり作られているものにすら難癖をつけて横流しすることもあるとか。

 

それを売ったお金で、工場側の人間が私腹を肥やすんですね。

ある程度責任のある立場の人物か、工場全体なのかはわかりませんけれど。

 

だいぶ前の話になりますが、高級ブランド品のニセモノが出回っていることで問題になりましたね。

日本でも、ニセモノのブランドバッグやブランド財布が格安で売り出されていました。

「スーパーコピー」とかなんとかって、ニセモノのくせにやけにクオリティが高いやつです。

なので、こういった「横流しの話」は知っている人も多いと思います。

 

高級ブランドのコピー品については、企業が積極的に働きかけ、大規模な取り締まりも実現しました。

その結果、オープンな市場には出回らなくなりましたね。

少なくとも、何年も前から表立って日本には入ってこなくなりました。

 

しかし経営者の方いわく、

 

「ある種の文化的なところもあるから、そんな間単になくなるはずがない」

「ズルいことをするヤツはまた別の抜け道を探す」

「それに対する取り締まりも行き届いていない」

 

とのことでした。

 

ちなみに自分自身、わりと近い存在かつ長い付き合いの中国人がいます。

その中国人の彼からも、似たような話を聞いたことを思い出しました。

悲壮感に満ち溢れた顔で「ニセモノだらけの国だよ」と言い放ったのが印象的でした。

 

 

あいまいな納得感に浸ったところで、おれのターンです。

ここぞとばかりに、VAPEの話を出しました。

 

まず、VAPE業界はクローン品が出回っていて、その多くが中国で製造されていること。

それに加え、「精度の高いクローンを売りとするメーカー」があることや、「中華オーセンをコピーした中華クローン」も存在することなど、できる限り事細かに説明しました。

 

すると、彼はこのような意味のことをいいました。

 

「中国を製造拠点にしている以上、典型的な横流しやB級品の処理は十分にありえる」

「まれに、技術のある業者が本物を手に入れた上でコピーしていることもある」

「あるいは加工する機械(なんとか機?忘れた)をもっている業者に別途依頼しているかもしれない」

「その様子だと “コピーのコピー”、もっといえば “コピーのコピーのコピー” もあると考えたほうがいい」

 

クローン品をもっているVAPERであれば、このあたりは十分に予想がつく範囲だと思います。

彼がいう「技術のある業者」もなんとなく把握していますよね。

 

続けて、このことを聞きました。

 

なぜメーカーは、クローン品への対策をしないのか。

これもなんとなく予想がつきましたが、彼はこう答えました。

 

 

「小さな企業であれば、国際的な権利関係の手続きに金も時間もかけていられない」

「商品を作って、売って、十分な利益を得られている現状を優先するのだろう」

「むしろ正規品への入り口にもなりえるので、それをわかっていて対策しないんだと思う」

 

 

上の2文については関連していて、「まあそうだろうなー」と納得できますね。

対策にコストをかけても、それ以上のリターンが見込めないという意味で。

 

最後の文に関してはロジックが曖昧な気がしましたが……たしかに、クローンを買ってからオーセンティックへ移行するということは往々にしてありえる話です。

「それ以上の価値をオーセンティックメーカーがもたせられるか」というところで、別次元のマーケティングになるのだと解釈しました。

このあたりも含めて、経営者ならではの観点といえるかもしれませんね。

 

 

まあ、あくまでこの話は一個人(+おれ)の見解でしかありません。

しかもここでは匿名での紹介になりますので、信用しないでくださいね。

 

 

中国の製造業に対するネガキャンみたいになってしまいましたが、ぶっちゃけ個人的にはそこまで悪い印象はないんですよね。

過去に仕事の関係で関わった印象からいえば、誠実で、真面目で、インテリジェンスの高い人が多い気がしています。

製造ではなく販売のほうですが、Fasttechをはじめとする中国のショップはちょっとしたトラブルにも真摯に対応してくれますしね。

公私ともに、取引において中国人にムカついたことはありません。

(アメリカ人には何度もありましたが……)

 

今回のような話は、受け流しながら聞くくらいがちょうどいいです。

実際、おれ自身も話半分のつもりで聞いていましたからねー。

 

ただ、今後クローン品を使うつもりであれば一考する価値はある内容だと思います。

 

真偽はともかく、自分で使っているものがどういうもので、どのような背景で作られたのかを考えることは大切です。

答えはユーザーに委ねられる部分が大きいかと思いますが、今回の内容はその判断材料になりえるでしょう。

 

それを踏まえた現状、おれはクローン否定派ではないので格好はつきませんけどね。

以上、バイバイ。

 

コメント

  1. たかはし より:

    日本は薬に対して厳しい審査もあるし治験もあります。しかしそれは先発品(そこのメーカーが初めて売り出すもの)に限っての話で…
    実はジェネリックは治験はありません。うろ覚えですが無かったと聞いた気がします。
    10年先発品が市場に出回ったら他のメーカーは安く作ることが出来ます。安全性は先発品と同じってことで担保が取れてるってことで発売されます。

    何が言いたいかというと中国製はジェネリック薬品的な扱いもあるんですかね…( ^ω^ )
    全く同じではないけどほぼ製品としては同じってことで…
    個人的に中国製がーーーって騒いでも文化とか背景があるから動かせないんですよね´д` ;

    だからクローンで満足出来るベイパーはそれでいいし、オーセンティックがいいならそれでもいいしと思います。
    と、初級者が言ってみました´д` ;

    • Ryo より:

      たかはしさん

      コメントありがとうございます!

      言われてみれば、たしかにジェネリックのような側面はありますね!
      医薬品のように精度にバラつきがなく、理屈はどうあれ安全性も担保されればいいのに……。

      VAPE製品は基本的に「自己責任」の世界なのでややこしいのかもしれません。
      それも踏まえてユーザーが判断すべきところなんですよねー。

      たかはしさんが初級者であれば、私はまだVAPEを始めていないレベルですねwww
      なのに気にせず言ってみましたwww

      Ryo