RBAを始めるとき、一番悩んだかもしれないテーマ。
「ワイヤーって何ゲージを買えばいいの……?」
もしかしたら同じように悩んでいる人がいるかもしれないので、これについてご紹介します。
よって、これからRBAを始めようとする人向けの記事になっています。
前提として理解しておかなければならないことが、3つあります。
まずはここを押さえておきましょう。
ひとつ目は、ゲージ数が若いほどワイヤーが太くなるということ。
つまり、「30ga(ゲージ)」よりも「26ga(ゲージ)」のほうが太いわけです。
なんとなく逆のイメージでとらえている人も少なくないかもしれません。
これはAWG(American Wire Gauge)という規格を採用しているせいなので、あしからず。
ワイヤーは太ければ太いほど、組んだときの抵抗値が下がるということ。
上の例を用いると、「30ga(ゲージ)」よりも「26ga(ゲージ)」のほうが抵抗値は低くなるのですね。
これについても、感覚的には逆のイメージをもつかもしれません。
というかガッツリ文系の自分も、最初は「?」でした。
「太いワイヤーを使えば電気が流れる幅が増えるため、その電流の増加に伴って抵抗値が下がる」
要するに “オームの法則” に当てはめただけですが、このように理解してやっと合点がいきました。
最後は、ワイヤーの素材によって抵抗値が変わるということ。
VAPEのワイヤーに使われる主な素材は、こちら。
● カンタル(KA1)
● ステンレススチール(SS)
● ニクロム(Ni80)
● ニッケル(Ni200)
● チタン(Ti)
それぞれのワイヤーの特性については、丁寧に書かれているブログを参照してください。
(参照して理解したら、絶対こっちに戻ってきてください。)
ここで特筆しておきたいのは、カンタルについて。
カンタルは、ほかの素材に比べて抵抗値が下がりづらいのです。
バッテリーへの負担を考えると、ほかのワイヤーよりも比較的安全に使うことができます。
難点としては、カンタルワイヤーでは温度管理機能が使えないことですね。
これについても、ここでは詳しく書きません。
ただ、素材に悩んでいる段階では、温度管理のことを視野に入れなくてもいいと思います。
ワッテージモードの運用で慣れてからでも、ぜんぜん遅くないでしょう。
と、ここまでが備えておかなければならない基礎知識でした。
学校の勉強みたいでイヤになるかもしれませんが、アホな自分でもすぐに覚えられました。
みなさんもきっと大丈夫でしょう。
さあ、やっと本題に入ります。
自分が初心者のころ、ワイヤーについて詳しく書いているブログ記事はたくさんありました。
そのおかげで、それぞれのメリット・デメリットは理解できたものの……
「結局何を買えばいいのか」という素朴な疑問に答えてくれる記事はありませんでした。
そりゃ情報は公開されているのだから「自分で判断しろ」といわれても仕方のないことです。
ワイヤーの好みは人それぞれだし、それらは経験によっておのずと見えてくることなのは確かですし。
しかし、背中を後押ししてくれる一言がほしかったのであって、始めの一歩を踏み出そうとするときに突き放されたらたまったもんじゃありません。
そこで、「提案」という形でおすすめのワイヤーをご紹介します。
これです。
カンタルの単線、28gaです。
おすすめする理由は単純で、
① 抵抗値が下がりづらい
② ほかのワイヤーよりも硬く、巻きやすい
③ 入手しやすい
いちばん最初に買うワイヤーであれば、これで間違いないです。
注意点としては、カンタルだと温度管理機能が使えないことですね。
どうしても温度管理を使いたい人は、ワイヤーなんてどうせすぐに買い足すでしょうから、そのときにSSワイヤーなりなんなりを買えばいいんです。
初心者のころは温度管理で運用できないことを大きなデメリットだと感じていましたが、実際は大したことじゃないと思います。
逆に、VAPE沼にのめりこんでメカニカルMODを買ったときなんかには、抵抗値の安全マージンを確保するのにカンタルは重宝するでしょうし。
まあ、おれがほとんど温度管理を使わないからというものありますけどね。
無駄にはなりませんよ、絶対。
というわけで、RBA初心者の人へのご提案でした。
以上、バイバイ。
コメント
仕事柄、ゲージの太さの考え方は大丈夫だったんですがオームやらそのへんは完全に避けて通ってきた道なのでRYOさんの説明でわかってきた気がします!(完全に分からないのは理解力が…)
わかりやすい文章なのは文系だからですね!なるほど(・∀・)
難しい話をわかりやすく伝えるって実は難しくて、私もいつも苦労しています(><)
コメントありがとうございます!
自分なりに納得できるように解釈しているだけなので、きちんと伝えられているかはいつも不安に感じていますが……
でも、そのようなお言葉をいただけてうれしいです!
ありがとうございます!(・∀・)
今後もがんばります!
Ryo