スティープについて思うこと

いよいよスティープについて書きます。

とはいえスティープするときの方法論については、また別の機会にしようかなと。

今回はスティープそのものについて、概要の理解や個人的な見解に焦点をあてます。

 

 

スティープとは

“リキッドをおいしくするため、空気に触れさせたり、寝かせたりする行為の総称”

 

なんとなーく、みんなこんな感じで使っていますよね。

かねてから私は、この「スティープ」という単語の使い方に対して疑問を抱いていました。

 

英語的に考えたときの本来の意味(Steep:浸す、浸ける)とはニュアンスが違うというか、そこはかとない違和感があったのです。

なので、日本で使われている「スティープ」の意味が間違っているのではないか、とすら思っていました。

疑問を解決すべくいろいろと調べましたが、結果、納得のいく答えにはたどり着けませんでした。

 

しかし唯一判明したのは、英語圏のVAPERたちが「誤用っぽい」とわかっていながらも”Steep”や”Steeping”という単語を使っていること。

 

このように「誤用っぽい言葉をなんとなく使っちゃう」のは、どんな言語圏でも起こりうることです。

が、まさか”Steep”もその類だとは思っていませんでした。

 

英語のネイティブスピーカーですら「なんとなーく」で使っているのですから、あまり深く考えてもしょうがないですね。

冒頭に書いたとおり、スティープはリキッドをおいしくするため、空気に触れさせたり、寝かせたりする行為の総称。

この解釈のまま、進めていきましょう。

 

 

スティープするとおいしくなる理由

なぜスティープするとリキッドはおいしくなるのか。

主に3つの理由があると考えます。

 

● 成分が混ざるから

⇒ PGとVG、そして香料が混ざるようにする

たとえ市販のリキッドでも、成分が均一化されていない可能性があります。

もし中身がまばらなリキッドであれば、チャージのたびにギャンブルするようなものです。

 

それを攪拌(かくはん)するためにも、スティープという作業が必要なのですね。

スティープして混ざりあえば、リキッド本来の味が楽しめるというわけです。

 

 

● リキッドを呼吸させるから

⇒ 空気に触れさせることで、味を変える

当然のことながら、酸化すればリキッドの味は変わります。

その変化の過程で、リキッドのおいしいポイントを探るのです。

 

また、とあるメーカーは調合のときに「アルコール」を使っているとか。

殺菌消毒の意味合いもあるのでしょうが、おそらくVGとPGが混ざりやすくするためでもあるはずです。

いわゆる “ケミカル臭” の原因はこれなんじゃないかと推測していますが……どうなんでしょう。

とにかく、リキッドを呼吸させることで、そのアルコールを飛ばすことが期待できるというわけです。

 

 

● リキッドが熟成するため

⇒ 時間をおくことで、成分が変質するのを待つ

どんな食品でも時間がたてば変化があらわれるように、リキッドの味も変わります。

寝かせることによる味の変化を楽しむという意味では、ワインみたいなものです。

 

ワインのように寝かせるという意味では、保管状況による違いもあるでしょう。

リキッド用のミニ冷蔵庫を買って、しっかりと管理するタイプも多いですよね。

はたまた、生活空間の中に放置しておくタイプもいます。

これはVAPERそれぞれの裁量に委ねられる部分でしょう。

 

 

解釈はそれぞれあるでしょうけれど、だいたいこんなもんですよね?

 

 

スティープへの個人的見解

長々と書いてハシゴを外すようですが……

実のところ、スティープという行為にはわりと否定的な態度をとっています。

 

理由はシンプルで、スティープに焦点をあてちゃうと窮屈になるんですよ。

 

 

たとえば、コーラを飲むとき

「開けてすぐに飲むと炭酸が強すぎて甘味がぼやけるけど、10分以内に飲まなきゃ炭酸が抜けてしまうから、開封後4分~7分くらいがイチバンうまい」

とか、絶対考えないですもん。

 

「開けて、味わって、ウマー」

VAPEのリキッドだって、このくらい気軽に楽しみたいんですよね。

備忘録ではスティープ後の感想も書いていますが、読み手のみなさんがいなければおそらくやっていません。

 

 

ただ、「わりと否定的」という含みをもたせた表現にも理由はあります。

 

というのも、スティープで味が変わることは実感していますし、リキッドにはおいしく吸えるポイントや期間があることもわかっています。

なので「寝かせたほうがうおいしい」と思うリキッドは、かならずスティープしています。

 

 

何がいいたいのかというと、スティープに乗り気ではないものの、やるとなれば喜んでやるってことです。

これがスティープに対する個人的な見解です。

 

長くなってきたのでこのへんでやめにしましょう。

次回はスティープの方法論について書きます。

以上、バイバイ。

コメント

  1. たかはし より:

    ふむふむ、そういう理屈があるんですね。寝かせてアルコールを飛ばしたり熟成するってことなんですね( ^ω^ )
    ただいま絶賛スティープ中のリキッドが5種類ww
    美味しく変わってくれることを祈ってます´д` ;
    それともあれかな、美味しくなる「もえもえきゅーーん♡」的なおまじないかけるべき?w

    • Ryo より:

      たかはしさん

      コメントありがとうございます!
      さすがたかはしさん、5種類はかなりの数ですね!

      もえもえきゅんのおまじない、わりとガチであると思っています!www
      とくにVAPEに関しては、「思い込み」って大きな要素だとおもってますので!www

      Ryo

      • たかはし より:

        ベプログさんで60%オフセールに惹かれて買ったんですが…
        振ったり開けたりすること1ヶ月。変わらない輩がいるんです´д` ;「もしかしたらこの子はこういうケミカルな味を楽しむものなのか?!だったらちょっと有り得ない味だわ´д` ;」ってのもあります。もえきゅんのおまじないが効かない輩ですw

        勉強代だと思ってお飾りにしておきます( ^ω^ )

        • Ryo より:

          たかはしさん

          もえきゅんが効かないリキッドもありますよねー!

          でも、しばらくすると化けることもあるので、難しくもあり面白くもありといったところですね!

          スティープの方法についても掲載したので、よければ参考にしてください!

          Ryo