こちらの記事にて質問をいただきましたので、今日はメカチューブの話をします。
焦点をあてるのは、「バッテリーを入れる向き」と「ベントホールの位置」の関係です。
ここに悩んでいるVAPERさんも少なくないようですので、勇気をもって書きます。
Youtubeのレビュアーさんが、次のように発信しているのを目にしたことがあります。
「ベントホールが下にあるので、バッテリーのプラス極はスイッチ側に入れる」
複数のレビュアーさんがこのように言ってたりもするので、「誰が言った」とかをここで公表するつもりはありません。
理屈があってのことでしょうから、批判するつもりもありません。
要するに、「バッテリーがショートしてプラス極がガスを吹いたとき、ベントホールの近くであれば逃げ道を確保できる」みたいなことだと思います。
ただ、どうにも納得できなかったんですよね。
自分が持っているメカチューブはたった2つしかないんですが、両方ともスイッチ側にベントホールがあります。
その理屈でいくと、どちらの場合も、バッテリーのマイナス側をアトマイザーに向けて入れることになります。
しかし。
それだとMOD全体がプラス極になって、爆発するリスクが高くなりますよね……?
ず~~~っと、ここに疑問を抱いていました。
「バッテリーの向きってベントホールの位置に依存するのか……?」と。
さらには、スイッチ側にベントホールを設けているメカチューブは決して珍しくありません。
「みんなは反対向きにいれてるのか……?」と不安になったりもしました。
そんで、今回。
自分なりの答えを見つけたので、ここでさらしていきたいと思います。
前置きが長くなったので、結論から。
「バッテリーの向きとベントホールの位置は関係ない」
というのが、私の結論です。
つまり、メカチューブを使うにあたって、スイッチ側にベントホールが設けられていても、バッテリーを逆向き(マイナスをアトマイザー側)に入れる必要なんてないと考えています。
以下で、その理由を説明します。
ポイントとなるのは、ベントホールの存在意義です。
『18650 Battery Explosion』といったキーワードを、Youtubeなどで検索してみてください。
リチウムイオンバッテリーを意図的にショートさせた動画が観れるかと思います。
いくつかの動画が出てきますが、どれも強力なロケット花火をぶっ放したかのように激しく爆発しています。
これを、VAPEでの使用におきかえて考えます。
もしもバッテリーが爆発するに至っても、ベントホールからガスが抜けることで、爆発したときにかかる”圧”の方向が限定することができます。
有事の際の対応策として、ベントホールの存在が大きいわけです。
ただし、ひどい爆発が起きてしまった状態であれば、おそらくどんな対応策も無意味です。
アトマイザーが吹き飛んでいく場合もあるでしょうし、MOD側の筐体を突き破る場合もあるでしょう。
なので、ベントホールの機能は気休め程度と理解していたほうが良いでしょう。
そもそも、爆発すること自体が想定を超えるワーストケースと考えたほうがいいです。
各所で言われているように、メカチューブを使うにあたってはVAPEに対する正しい知識をもっていることが大前提になります。
そして、MODの状態やアトマイザーのポジティブピンの突き出し具合、コイルの抵抗値やバッテリーの皮膜の確認など含めて、正しく運用することも前提としてありますね。
この前提をおろそかにしなければ、よほどのことがない限り、爆発なんてしません。
たとえ無茶な抵抗値でセッティングしたとしても、普通にVAPINGできるでしょう。
思うに、「バッテリーのプラスをアトマイザー側に向けて入れる」というセオリーも、使用にあたっての前提として扱われるのではないでしょうか。
もちろん、例外もあります。
TIMESVAPE の DREAMER MODは、メーカー側がバッテリーの向きをマイナス側をアトマイザーに向けるように推奨しています。
この場合は、メーカーの意向を汲んで運用すべきでしょう。
とくに指定がない場合、あえて危険な方向にバッテリーを入れる必要はないと思っています。
少なくとも、ベントホールの位置がスイッチ側にあるからといって、バッテリーを逆向きに入れるのは本末転倒な気がします。
なんというか「車にはシートベルトやエアバッグがついてるから、スピードを出さなきゃいけない」みたいな、変な理屈に感じてしまうんですよね。
ワーストケースの対応策のためにあえて危険な状態を作って運用するってのは、どう考えてもおかしいです。
このようないきさつを経て、メカチューブ使用時における「バッテリーの向き」と「ベントホールの位置」は関係ないと結論付けました。
VAPEは、最悪の場合人が死ぬこともあるようなニッチな趣味す。
そのため、業界では「自己責任」が当たり前になっていますね。
だからこそ、このような情報を発信すること自体が実はリスキーだったりもします。
しかし、ブログをやらせてもらっている以上、自分が正しいと思う考えは伝えていきたいと思いました。
電気関係の専門知識はないし、そもそも頭が悪いので、バカなりに考えた理屈でしかないと思います。
したがって、異論や反論はじゃんじゃん受け付けます。
私の考えが間違っているとしたら、大いに指摘してほしいです。
それによって、ブログを読んでくださっているユーザーの知識が洗練されていけばいいと思います。
大事なのは、ディスカッションすることです。
今回は炉井戸さんからコメントをいただいたので、このように文章化することができました。
ありがとうございます。
急造記事だったのでまとまりはないですが、問題提起にはなると思います。
今後も、こういうきっかけをどんどん作っていければいいと思います。
以上、バイバイ。
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