今回はHiLIQさんのニコバコベースを比較します。
検証ということで、AとB、どちらも用意しました。
ニコチンベースのラインナップが増えるのはいいことですが、どれを買えばいいか迷っているユーザーも多いでしょう。
AとB、ふたつのニコバコベースを同じ条件で調合して、吸い比べていきます。
ニコバコベースとは
従来のニコチンベース、ソルトベースとはなにが違うのか。
公式の文言によると、「USPグレードニコチンと煙草から抽出されたエキスとの組み合わせです。今まで存在していなかった斬新な発想により、さらに煙草に近い感覚を体験できます。」とのこと。
「二コチン+タバコ」で”ニコバコ”なのでしょうか。
細かいことはよくわかりませんが、煙草由来のエキスが使われていること、そして吸い心地が煙草に近いであろうことは読み取れました。
■ ニコバコベース液
ぶっちゃけユーザーとしては成分の由来よりも、結局は実際の使用感、VAPINGしたときの印象がすべてだと思います。
こういうのは吸ってみないとわからないので、楽しみです。
AとBのちがい
といいつつ、座学をおろそかにしてはいけません。
危険な液体でもあるので、もうちょっと知識を詰め込んでおきます。
AとBの違いについて、事前に把握しておきましょう。
公式の表でわかりやすくまとめられているので、そのまま借用します。
■ NICOBACCO BASE A&Bの比較
項目 | NICOBACCO BASE A | NICOBACCO BASE B |
由来 | 煙草葉 | 煙草茎 |
適応市場 | ヨーロッパ | 韓国/日本 |
香りの強度 | マイルド | ストロング |
スロートヒット強度 | スムーズ | スムーズ |
刺激部位 | 喉+頭 | 喉+肺 |
香り | スイート | ビタースイート |
適応フレーバー種類 | ドリンク系、フルーツ系、ハーブ系 | デザート系、煙草系、茶系、メンソール系 |
適応デバイス | MOD | MOD |
保存期間 | 12ヶ月 | 12ヶ月 |
保存方法 | 冷蔵(5℃) | 冷蔵(5℃) |
由来が「葉」と「茎」で違うようですが、味にどのくらいの差がでるんでしょうね。
刺激部位も頭と肺で変わるみたいで、これについては実感できないと思います。
おもしろいと思ったのは市場の違いですね。
ヨーロッパではA、日本や韓国ではBのほうがメインの市場になっているようです。
このへんは個人の好みによって変わるものだとは思いますが、果たしてぼくはどっちなのかが気になるところです。
味の印象
それでは実際に吸っていきます。
今回はVG70/PG30で調合しました。
濃度は12mg/mlです。
どちらも「色」があるタイプのベース液でした。
画像からわかるとおり、Aのほうがちょっと濃いめです。
ここからは実際に吸ってみた印象です。
どちらにもいえることとして、葉巻の味がしました。
苦いわけではなく、パイプ煙草用の葉の香りみたいな印象を受けます。
「植物由来」というのが納得できる味ですね。
キック感はどちらもあります。
ソルトベースの喉ごしを淡泊に感じていた人は満足できるでしょう。
しかも従来のニコチンベースより辛みが少ないですね。
たしかに煙草に近いかもしれません。
特筆すべきは、Bの味です。
Bのほうが味も香りも強く、渋みも感じました。
フレーバーつきのリキッドに混ぜるとしたら味に影響すると思います。
かといってAのほうも無味無臭ではありません。
主張はBよりも弱めですが、従来のニコチンベースと比べると植物っぽい存在感があります。
いずれにしても好みはわかれそうですね。
ニコバコベースの比較対象になるのは、従来のニコチンベースかと思います。
濃度の設定を含めた使い勝手からすると、ソルトベースとは完全に別物です。
ソルトベースが合わなかったVAPERからすると、ニコバコベースが新たな選択肢に加わるでしょう。
ガンクのつき具合を検証
タンク二回分、約4mlを吸いきりました。
コイルはUDのカンタル28gaの5巻き、抵抗値は0.95Ω付近です。
コットンはPERFECTION WICKSです。
ちなみにコットン交換はせずに吸いきりました。
ニコバコベースには「色」がついていたので、一回分吸いきった時点でコイルの状態を確認しました。
以下、一気に見ていきます。
・Aの一回目
・Aの二回目
・Bの一回目
・Bの二回目
拍子抜けするくらい、どちらもガンクがつきませんでした。
さすがに黒ずみはみれらたんですが、スペースドにした隙間が埋まるほどのダメージはありませんでした。
満タン二回を吸い終えるときも、とくに味が落ちた印象はなかったですね。
今回のようにVG/PGのみで割って吸うのであれば、ニコチンソルトより使いやすいです。
どっちを買うべきか
ポイントは、Bの味と香りを許せるかどうかです。
実際に吸い比べると、ぼくの鈍い味覚・嗅覚でも明確に違いがわかりました。
人によっては「キツイ」と感じるかもしれない味なので、誰かにおすすめするとしたらAを推すと思います。
Bに比べたらプレーンな印象なので、あくまで無難な選択としてです。
ぼくの場合、Bも別に嫌いではありませんでした。
いわゆる煙草とは別物ですが、燻した葉の味や香りに近いフレーバーで、むしろ好きな味です。
ここまで主張がはっきりしているのであれば、あえてVG/PGで薄めるのではなく、ほかの煙草系フレーバーと組み合わせてみるのもおもしろいと思いました。
ちなみにこのベース液、Aのほうがちょっと割高でした。
なので価格も含めて検討する必要がありますね。
■ 商品ページ
ぼくがリピートするならおそらくBになるでしょう。
Bの味を許せる上に、ガンクのつき方にも差がなく、しかもフレーバー付きのリキッドに混ぜるとしたら「ソルトベース」が選択肢に入ってくるからです。
「日本・韓国」の市場にまんまとおさまってしまいました。
いずれにしても、良いものに出会えた感覚があります。
ぼくのようにニコチンベースをVGで割っているVAPERは、検討してみてください。
以上、バイバイ。
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