コイルジグについての備忘録。
FastTechでの商品名は4-in-1 Wire Coiling Jig Winderです。
正式名称かどうかはわかりません。
商品名から察した方も多いでしょう。
こいつ、いたって普通のコイルジグかと思いきや、4-in-1になってるのです。
スクリュー式になっているケツの部分を外すと、なかに4つの軸が収納されています。
2.0mm、2.5mm、3.0mm、3.5mmと、親切に根元の部分にレーザー刻印されています。
ちなみに、慣れれば目視でも判別できます。
だいたいのコイル内径をカバーできるので、こいつ1本あればサイズに困ることはないでしょう。
各サイズのコイルジグをそろえようとすると、けっこうかさばりますよね。
このコイルジグであれば、1本で4つのサイズに対応しているので、省スペースです。
さすが4-in-1。
旅行にもっていくときにも、便利です。
使うときには、トップキャップをはずして差し込みます。
こんな感じ。
本体側の差込口にマグネットが仕込まれているので、きつくもゆるくもなく、スムーズに出し入れできます。
かといって収まりが悪いわけではなく、実際にコイルを巻くときにストレスを感じることはありません。
画像をよく見るとわかりますが、ワイヤーの支えになる穴もあります。
なんていうんでしょうね、この穴。
ただし、逆巻き用の穴はあいていません。
絶対この穴を使わないとコイルが巻けない、っていうことではないので、そこまで不便ではないです。
コイルジグとしての性能うんぬんというよりも、それ以外の利便性に長けた製品だと思います。
結果発表
ナシ。いらないこれ。
発想はナイスですが、決して使いやすくはないです。
具体的には、使うまでの準備と使ったあとの片づけがめんどくさいです。
キャップをとって、ケツの部分をまわして軸を出して、そのなかから希望するサイズの軸を探して、セットする。
これでやっと使えます。
使い終わったら、軸をかき集めて、ケツに放り込んで、底蓋をまわして収納して、トップキャップをはめる。
普通のジグよりも手間が多いように思います。
さらにいえば、マイクロコイル専用機っぽい仕様も気に入りません。
画像を見直してもらうとわかるんですが、ジグとして活用できる部分がかなり短いのです。
スペースドで組もうとすると、めっちゃやりづらいです。
できないことはないですが、使う人の手を煩わせる時点で失格ですね。
確かに省スペースではあるけれど、コイルジグくらいの大きさなら別に複数本あっても問題ないでしょう。
それにストレスを感じるのであれば、収納環境に異常があることを疑うべきです。
「旅行にもっていくときにー」なんて考えは、すぐに捨たほうがいいです。
出先で行うビルドなんて限られているし、「この製品じゃなきゃダメ」っていう理由は思いつきません。
何事にも共通していえることですが、欲張ったらダメです。
こういうボールペンだって、便利ではあるけれど結局使わなくなるでしょ。
……まあでも、人によるのかなとも思います。
とにかく、個人的には買って失敗したと思うVAPE用品のひとつがこのコイルジグです。
この感想を踏まえたうえで、どうしてもこれが欲しいっていう人。
個人的にはおすすめしませんが、一応、FastTechにある当該製品のリンクを貼っておきます。
もし買うのであれば、詳細を確認してからにしましょう。
そんで、もしもこいつが活躍するシチュエーションを思いついたら、ぜひ教えていただきたいです。
コメント