このときの続きです。
初めて実店舗でテイスティングして、リキッドを購入した話。
またもや、店員さんに話しかけられました。
「いつもどんなリキッド吸ってるんですか?」
「今は、そうですね、バニラカスタードとか」
自分でも嫌になるのが、この『今は~とか』という表現。
まるで、バニラカスタードは不本意であり、本当に好きなフレーバーは他にあるようなニュアンスを醸しだしながら、決してそこには言及せず、含みを持たせ、批判を避けるための保険をかける言い方です。
いわば、逃げの表現ですね。
しかも、そのとき所持していたタンクには確か、ザ・モンスターが入っていたと思う。
我ながら、自分の言動に嫌気がさしてしまいますね。
そんなことは露知らず、店員さんはバニカス系のリキッドを見繕って、テイスティングの準備を始めました。
吸うとは言ってないはずなのに。
キョドるしかないです。
「人気があるのはこれですね、どうぞ」
半ば強制的に、吸わされました。
MTLで吸うべきか、DLで吸うべきか、一瞬迷いました。
結局、どちらともとれないぎこちない吸い方をしてしまう始末。
「こちらも人気があります。定番ですね。」
素早い手つきでMODからアトマイザーを外し、マウスピースを変える店員。
もはや、完全に向こうのペース。
「これは昨日入荷したばかりですよ。」
まくしたてられているようで、リキッド味わっている余裕はありません。
吸っているメーカーすらもわからぬまま、ひたすらモクモク。
「どうですか?」
「あー、二番目に吸ったヤツが好みですね、吸った後の風味が」
通っぽく振るまっていましたが、完全にテキトーでした。
正直、別においしく感じなかったです。
というより、緊張していて味がよくわかりませんでした。
結局は、銘柄もわからぬまま、二番目に吸ったヤツを購入しました。
まあ、今となっては大好きなリキッドのひとつです。
今回の話は半年以上前のことではありますが、今でも鮮明に覚えています。
それくらい、印象深い出来事でした。
今振り返れば、実店舗でリキッドを試して、最終的には購入して良かったと思いました。
海外通販どころか国内通販よりも割高でしたが、実店舗でしかできないことを経験できたのです。
この経験を通じて、VAPERとしての経験値が30くらい上がったはずです。
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