ツールキットを買いました。
Vapefly Mini Tool Kitの備忘録です。
ビルド用品はひと通りそろっていますが、あえて買いました。
このときですね。

今は亡き『萬屋 月が丘店』さまを思いながら、書き進めていきます。
見てみよう!
ざっくりと見ていきます。
ケースのサイズは141×70×25mmで、実物を手にとってみるとかなりコンパクトです。
側面がものさしみたいになっていて、これは意外に便利かもしれないと思いました。
その下の「PRESS」の表示に従って開けていきます。
指に力を加えられるようなとっかかりがないので、開けるときには若干のコツというかそれなりの力が要ります。
内容物はこんな感じ。
説明書類が入ってなかったので詳細はわかりませんでした。
が、そういうときはテキトーな通販サイトの商品ページで確認すればいいんです。
FastTechではこのように記載されていました。
● 1*Scissors(ハサミ)
● 1*Diagonal pliers(ニッパー)
● 1*Coil trimming tool(コイルトリミングツール)
● 1*Ceramic tweezers(セラミックピンセット)
● 1*7-in-1 handle(ハンドル)
● 1*2.5mm coil rod(ジグ)
● 1*3.0mm coil rod(ジグ)
● 1*3.5mm coil rod(ジグ)
● 1*Flathead screwdriver(マイナスドライバー)
● 1*Phillips screwdriver(プラスドライバー)
● 2*Allen Keys(六角レンチ)
● 1*Coil cleaning brush(コイルブラシ)
● 1*Box with cotton and coils(コットン&プリメイドコイル)
ケース自体のコンパクトなサイズ感には見合ってないと思えるくらい、豊富です。
地味に嬉しいのはこれですね。
「コイルトリミングツール」ってやつですね。
ワイヤーを切るとき、コイルレッグの長さをかんたんに決められます。
Dead Rabbit 系のデッキで組むときは便利です。
ジグは全部で3種類入っていました。
2.5mm、3.0mm、3.5mmと、スタンダードなサイズです。
よほど挑戦的なビルドをしない限り、困ることはないでしょう。
ちなみにジグを使うときにぶっ刺すハンドルは、ドライバー類と兼用でした。
ドライバーはプラスとマイナスがそれぞれ1つ。
六角がサイズ違いでそれぞれ1つ。(インチとミリかもしれません)
合計で4つ入っていました。
個人的には、ブラシも嬉しかったです。
ただ、これはジグやドライバーのハンドルを使えません。
かなり短いですが、指でつまんで使うしかないようです。
コイルビルド
このツールキットを使って、実際にビルドしてみます。
アトマイザーはDead Rabbit SQです。
キットの内容物にプリメイドコイルとコットンが入っていますが、今回はあえて手持ちのワイヤー+コットンでやります。
注目すべきはニッパーの使い心地です。
結果からいえば、いたって普通でした。
パチンと小気味よく切れるものの、切れ味のところでは以前買ったUDのニッパーに軍配があがりますかねー。
単に使い慣れているだけかもしれませんが……。
先端にマグネットが仕込まれているのはよかったですね。
トリミングツールを使って切ったときも、ワイヤーの端が飛ぶことなく吸い付いてくれました。
けっこう苦労したのが、コイルの形です。
付属しているジグとハンドルで巻こうとすると、コイルの形がかなり崩れちゃうんですよ。
ラジオペンチ的なものもないので、ぐちゃぐちゃなままデッキに組み込むしかありませんでした。
とはいえ、なんとかなります。
結果的にはこんな感じに。
どうやったかというと、まずコイルレッグを短めに切ったんですね。
デッキに触れてしまうくらい近接した状態で、コイルを組み込みました。
そんでハンドル+ジグを通して、上にグイっと押し上げるんです。
最後に、ドライバーンしながらセラミックピンセットで形を整える。
このようにして、画像にある状態までもっていきました。
手持ちの工具を使わなくても、一応はコイルを完成させることができました。
ウィッキング
ハサミの使い心地もけっこう重要です。
いいハサミは持っていないのですが、「切れ味の悪いハサミを使う」ってけっこうなストレスじゃないですか。
ただまあ、これも普通でした。
サクサク切れるというよりは、ザグザグ切れるという感覚です。
切れ味はそんなに良くないのかもしれません。
まあ、コットンの両端をカットするだけなら全然事足りるレベルです。
こんな感じになりました。
ちなみにこのツールキット、ピンセットが入っていないんです。
こういうやつね。
「細くつかむ系のツール」はセラミックピンセットしかないので、コットンをデッキにおさめるときはこいつを使うことになります。
でもまあ、全然大丈夫でした。
むしろ普段使っているピンセットに対して、「実はなくてもいいんじゃないか」とすら思えてきました。
クセというか習慣で、その都度使いわけていますが、セラミック一本で仕上がっちゃいますね。
正しい使い方
いろいろと思うことがありました。
ひと通りビルドしてきましたが、ぶっちゃけ使いやすくはないです。
とくに苦労したのは、コイルを巻くときや、その形を整えるときです。
そんで。
「このツールキットでビルドする」というスタンスは間違っているんじゃないか、と思ったのです。
というのも、内容物に「コイルとコットンを入れられる箱」があったじゃないですか。
きっと本来、これを活用すべきなんです。
「あらかじめ巻いたコイル」と「あらかじめ切っておいたコットン」を、デッキに組み込む。
これこそがVapefly Mini Tool Kitの正しい使い方ではないでしょうか。
そう考えると、このツールキットはかなり使いやすくなるんです。
準備したコイルとコットンをこの箱に入れておけば、いつでもどこでも新しいコイルとコットンをインストールできます。
そのために必要なツールはそろっていますし、複数のセッティングにも対応できます。
一応、ゼロからビルドできるくらいのポテンシャルはあるので、ラフに巻いたコイルや切りっぱなしのコットンであっても、全然問題ありません。
なので、「ビルドできる」ってのはあくまでもオマケとして考えるべきだと思いました。
結果発表
アリ。経験者におすすめ。
VAPEを始めてそこそこ長い期間が経ちましたが、ぼくにとっては初めてのツールキットです。
全体がコンパクトで、巾着袋もついていて、ビルドに必要なツールがひと通りそろってるのでね。
ぼくの場合、普段のビルドで活用するのではなく、「お出かけセット」にするべく買いました。
現在はケースごと、車のなかに常備しています。
出先でドライヒットやらかしたり、気付いたらガンクつきまくっていたりなど、非常時に備えているわけです。
もちろん旅行にも便利でしょうし、このサイズ感なら普段のバッグにいれても許容できそうな感じです。
初心者が買っても全然いいと思いますが、きっとこれだけでは満足できないと思います。
おそらく「コイルジグ」あたりはちゃんとしたヤツが欲しくなるでしょう。
あとは「オームメーターが付属していない」ってのも懸念すべき点です。
ほかのツールと違って、コイルジグとオームメーターはVAPE専用品ですから、これらを主軸に考えたほうがいいです。
全部セットでそろえたいのであれば、Coil Masterあたりのツールキットが選択肢に入ってくるでしょう。
なので今回のVapefly Mini Tool Kitは「ちゃんとしたジグとオームメーターを別で買う予定があるなら」という前提になってしまいます。
逆に「すでにビルド用品はもっている」という経験者には、あえておすすめしたいですね。
理由は「お出かけセット」として秀逸だから。
これだけです。
ぼく自身もお出かけセットについてはずっと模索していて、ブログの記事にも何度か書きました。
ミニマム志向のVAPERとしてはこれよりもコンパクトにまとめることなど容易いのですが、けっこう頭使うし、ケースに悩んだりもするんですよね。
ツール系がコンパクトすぎると今度は使い勝手が極端に悪くなったりもするので、なかなか難しい思考作業になるのです。
このツールキットは、そのあたりのバランスが優れているんですよね。
「ツールの持ち運び」に関する悩みが一発で解決します。
国内通販ではどこも品切れっぽいのですが、FastTechではまだ販売されているようです。
しかもめっちゃ安いです。
入手ルートが海外通販になるという意味でも、経験者向けなのかもしれません。
よければチェックしてみてください。
以上、バイバイ。
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