SERPENT ALTOの備忘録です。
数あるSERPENTシリーズのなかでも、もっともスタンダードな立ち位置のアトマイザーだと思っています。
購入の決め手は、こんな感じです。
① 味重視のRTAであるところ
② 構造がおもしろいところ
特筆すべきは、やはりこの構造です。
真ん中のポールの穴はコイルの足を通すためのものではなく、エアフローです。
部分的にサイドエアフローを採用しているのです。
サイドエアフローのRTA、これにとても驚いた記憶があります。
今ではちょいちょい見かけますが、少なくとも当時のおれが知る限りでは他に例をみない画期的な構造でした。
当然ながらボトムエアフローも備えています。
つまりボトム+サイドのエアフロー構造であるSERPENT ALTOは、味の出方とミスト温度を調整しやすいと思ったのです。
考えただけでワクワクするような構造で、「ビルドの自由度が高そうだなー」と期待しました。
しかし、いざ使ってみるとそうでもありませんでした。
味がしっかりと出るコイル位置は限定されていますし、漏れずイガらずのウィッキングもだいたい決まっています。
つまり、自由度が高そうに見えて、ビルドに正解があるアトマイザーです。
特にウィッキングはシビアです。
おれの場合、ある程度回数をこなしてからでないと、その正解を見つけられませんでした。
今はいろんなレビュアーさんが動画で解説しているので、これから買う人は特に困ることはないでしょうけど。
味の出方に関しては、普通です。
「普通」なので、めちゃめちゃおいしいというわけではないです。
ただこのアトマイザー、リキッドの味を素直に出してくれる印象があります。
そのような意味での「普通のアトマイザー」って、探してもなかなか見つからないんですよね。
初めて買ったリキッドのテイスティングなんかには、役立っています。
もちろん、メインのRTAとして常用できるポテンシャルも備えている、優秀なアトマイザーだと思います。
結果発表
これは、アリ。
これからRTAに手を出すという人には、特におすすめしたいです。
確かに、前述したとおり簡単にビルドできるわけではありません。
しかしこれを使うことによって、コイル位置による味の変化や、適正なウィッキングの模索を経験することができます。
そのプロセスをすっ飛ばしてドギースタイルなんかの楽チンRTAに手を出してしまうと、ビルドの上達スピードは上がらないでしょう。
なおかつこのアトマイザーには正解があるので、延々とビルド沼にはまらずに済みます。
飛び向けて良い物ってわけではないですが、買ってよかったなーと思うアトマイザーのひとつです。
Serpentシリーズを持っていない人に、どれかひとつだけすすめるとすれば……
間違いなく、このSERPENT ALTOを推します。
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