「ニッケル」と「ニクロム」の違いについて書きます。
Ni系のワイヤーに対する認識が、自分のなかでちょっとあいまいだったのでね。
理解を深めるためにも、ここに書き残しておきます。
ニッケルワイヤーについて
まずはニッケルワイヤーから。
「Ni200」と呼ばれているワイヤーですね。
ニッケルの純度が99%以上になるように作られているそうです。
なんとなく「良さそうなワイヤー」っぽく感じますが、VAPEで使うとなると話がちょっと変わってくるんですよねー。
どうやら、高温で熱すると有害物質が発生するらしいんです。
チタンワイヤーではそんな噂を聞いたことがあったんですが、まさかNi200もそうだったとは……。
なので、このワイヤーを使ってビルドするときは、温度管理機能を使用することが前提になります。
ニクロムワイヤーについて
ニクロムってのは、要するに「ニッケル+クロムの合金」です。
これが「Ni70」とか「Ni80」と呼ばれているワイヤーです。
後ろについている数字は、ニッケルが含まれている割合を表しているようです。
「じゃあNi200はなんなの?」と思い、調べてみました。
が、結果からいえばよくわかりませんでした。
ちなみに、この「ニクロム」ってのはそもそも商標名らしいんですよね。
あくまで推測ですが、工業的な材質名称としての「ニッケル(Ni200、Ni201等)」と、商標上の「ニクロム(Ni70、Ni80等)」では、表記の整合性がとれていないのではないかと。
まあ、結局のところよくわかんないんですけどね。
理系のVAPEブロガーの方々、どうにかしてください。
実際にVAPEで使用するときの話ですが、ニッケルに比べると格段に使いやすいです。
というのも、クロムが添加されていることによって、材質としての耐熱性が向上するらしいんですよね。
つまり、加熱時の有害物質発生のリスクが減るので、MOD側で温度管理しなくても使えちゃうというわけです。
話が小難しくなってきたのでそろそろ終わります。
最後に
大きなポイントは、加熱したとき、あるいは酸化したあとの有毒性ってところだと思います。
どのような使用環境で、どの程度の有害物質が発生するかにもよりますが……
いってしまえば、これってワイヤー全部に当てはまることだと思いますけどね。
実際、ニッケル(Ni200)のコイルはクリアロなんかにも使われています。
そう考えると、「それほど危険なものでもないのかな」とも思っています。
もちろん、あくまで個人的な感想です。
ただ、温度管理機能を使うという運用の手間を含め、リスクが少ないってことを考えれば普通にニクロムを選んだほうが無難でしょう。
一応、この記事では「ニクロムのほうがおすすめ」ってことで結論付けておきます。
何度も書いているかと思いますが、VAPEの使用についてはすべてが自己責任です。
人体への影響や、爆発の危険性も含めて、100%安全ってのはないですからね。
とくに、Ni系のワイヤーは、カンタルなどに比べて抵抗値が下がりやすいです。
ビルドするときは、抵抗値の計測やバッテリーの状態、アトマイザーの接点の状況などをしっかり確認して使用しましょう。
以上、バイバイ。
コメント
タメになりました!
今まで違いもよく分からず、ステンレスしか使っていませんでした。
ちなみにステンレスとニクロムだとどちらが立ち上がりが早いとかあります?
ついで言うと文系なのでさっぱり力にはなれませんw
たかはしさん
コメントありがとうございます!
「ニクロムは立ち上がりが速い」という内容をネットで見ましたが、正直、ステンレスの立ち上がりと比べたときの違いがわかっていません。
コンマ何秒かの世界では変わってくるんでしょうけれど……体感としては「どっちもどっちかなー」というのが本音です。
検証するとなると、抵抗値や巻き数、ワット数やボルト数など、条件の設定が細かくなるんですよねー……
文系かつガサツな自分にはハードルが高いですが、覚悟が決まればチャレンジしてみます!
ちなみに、近いうちにニクロムワイヤーの記事を書く予定です!
よければ参考にしてください!
Ryo